萩心塗装 | 日記 | 住宅塗装｜耐久年数のバランスについて

【住宅塗装｜耐久年数のバランスについて】
 
住宅の塗装を塗り替える際、各業者から数種類の塗装プランの提案があると思いますが、専門的な用語が多いと、何を基準にプランを決めればよいか悩まれることがあると思います。


外壁塗装や屋根塗装の目的は、紫外線などによる塗料の劣化を軽減し、建物の耐久性を維持することです。


塗り替えに使用する塗料には，ウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料などを使用するのが通常で、各名称は塗料を構成する主要の樹脂名です。（ウレタン樹脂ならウレタン塗料）


塗料の名称として、ラジカル塗料、遮熱塗料、無機塗料などもありますが、これらは各樹脂塗料の耐久性や機能性を向上させるために付加価値を付けた塗料です。


あくまでベースとなるのは塗料樹脂であり、ラジカル、遮熱、無機単独では、塗料を作ることはできません。


どの種類の樹脂にどのような付加価値をつけるかによって、塗料の製品名は異なりますので、各塗料メーカーが製造販売する塗料の種類は、専門業者でもすべて把握できないほど多くあります。


塗料のネーミングに左右されず、主要となる樹脂に焦点を絞ってプランを比較検討するのが、コストパフォーマンス向上のコツです。


上記3種類の樹脂では、ウレタン塗料が最も安価で次にシリコン塗料、最も高価な塗料がフッ素塗料となり、塗料の耐久性も価格に比例する形です。


提案される見積りで、どの樹脂塗料が記載されているかを一つの比較要素とし、さらに、どの部位にどの樹脂が提案されているのか？ということも大切な要素です。


同じ建物でも外壁より屋根のほうが過酷な環境下にあるので、屋根の塗装にはフッ素樹脂塗料を使用し、外壁や付帯部（雨樋、軒天井など）にはシリコン塗料を使用するなどして建物全体の耐久バランスをできる限り統一することが塗装プランとしては最適です。


例として、外壁用フッ素塗料の耐久年数は最大で20年ほどですが、屋根用フッ素塗料では最大でも約10年とされています。


屋根を含んだ塗装塗り替えを検討する際は、屋根にフッ素塗装、外壁、付帯部ウレタン塗装、シリコン塗装とするのが耐久年数の最適化です。


屋根の塗装を含まない場合は、外壁、付帯とも劣化速度は大きく変わりませんので、各樹脂の耐久年数でプランを検討できます。


戸建て住宅の塗り替え工事で、屋根にフッ素塗料、外壁、付帯部にシリコン塗料（ラジカル名称）を使用した施工事例を公式ホームページに追加しましたので参考になればと思います。
 
＞＞外壁シリコン塗装、屋根フッ素塗装の住宅塗装事例


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